食べ物で歯が溶ける!?

食べ物や飲み物によって歯が溶ける「酸蝕」についてのお話です。
むし歯菌が出す酸によって歯が溶けるのが「むし歯」、それに対して酸性の食べ物や飲み物によって歯が溶けることが「酸蝕」です。
ふつうはお口の中は唾液の力で中性に保たれています。またいろんなものを飲食しても唾液の「再石灰化」作用によって歯が溶けてぼろぼろになることはありません。
しかしながら、酸性の飲食物に長く、あるいは頻繁に触れたり、唾液が減少したりするとお口の中のバランスが崩れ、再石灰化も追いつかず歯が溶けるのが進行してしまいます。
「酸蝕歯」の外見は、奥歯など歯が溶けて丸くなり、摩耗してツヤツヤしています。また歯の表面に池のようなへこみがいくつか出来ます。歯が白濁したり、前歯など薄くなって透けたり、少しずつ歯の先端が欠けてきたりもします。そして、むし歯と違うところは、むし歯がトラブルのあるところに限定されているのに対して、酸蝕歯は一面に進行していることです。
では、どのようなものが酸性が強いのか一部例をあげます。
・コーラ、ペプシ、サイダー類
・ポカリスェット類
・くだもののジュース
・カルピスウォ―タ―
・柑橘系の果汁の入ったチューハイ、ワイン、
・レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類
・ポン酢、酢
健康のためと黒酢ドリンクを愛飲したり、朝食にグレープフルーツを毎日食べるとか、スポーツの水分補給にスポーツ飲料を飲むとか、赤ちゃんがぐずった時に哺乳瓶で果物のジュースを飲ませたりしていると酸蝕歯になりやすくなってしまいます。せっかく健康の為にしていても、歯がぼろぼろになっては残念ですよね。
では、「酸蝕歯」の予防法です。
① 酸性の物を飲食したら、すぐに水やお茶を飲む(口をすすぐ)。歯を磨くのであれば、その後30分ほど経ってから行う。
② 口が渇いているときは、唾液の量が減っているので、酸性の強い飲み物は避ける。
③ 赤ちゃんに哺乳瓶でジュースやイオン飲料などを飲む習慣をつけさせない。
④ フッ素入りの歯みがき剤やジェルで歯質を強化する。
などです。酸性の強い飲食物を避けなければならないのではなく、きちんとした予防とケアでご自分の食生活を楽しんでください。
残念ながらもうすでに「酸蝕歯」になってしまっている方は一度歯科医院にご相談されるといいですよ。
三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院

ひみこの歯がいーぜ

今日はよくかむことの8大効用のお話です。
それが「ひみこの歯がいーぜ」です。
「ひ」肥満を防ぐ
よくかむと脳にある満腹中枢が働いて食べ過ぎを防ぎます。
「み」味覚の発達
よくかんで、食べ物本来の味を学習しましょう。
「こ」言葉の発音がはっきり
よくかむ事は、顎の発育を促しきれいな歯並びを育成します。
また、顔の筋肉を鍛え表情を豊かにします。
「の」脳の発達
よく噛む運動は脳細胞の働きを活発にします。
子どもの知育を助け、高齢者の認知症予防になります。
「歯」歯の病気を防ぐ
よくかむと唾液がたくさん出て、細菌感染を防ぐ働きをします。
「が」がんを防ぐ
唾液に含まれる酵素(ペルオキシダーゼ)には、
発がん性物質の作用を消す働きがあるといわれています。
「いー」胃腸の働きを促進
食べ物が口の中にあるときに、すでに消化液(家城・すい液)が出てきます。
特に”おいしい”と感じているときは分泌が活発になります。
「ぜ」全力投球
ぐっと力を入れてかみしめた時に、全身の力もわいてきたり、
集中力も増してきます。しっかりかんで、丈夫な歯をつくりましょう。
三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院