自分に合った入れ歯を使っていますか?

歯を失った方の咀嚼回復機能として最もオーソドックスな入れ歯。ところが、入れ歯が使いにくいといって、外したままにしていませんか?合わない入れ歯や入れ歯を使わずに食事をすることは、様々な悪影響を及ぼしてしまいます。今回は、合わない入れ歯のリスクと、自分に合った入れ歯の重要性についてお話いたします。

入れ歯、きちんと使えていますか?

入れ歯は失った歯の機能を補う大切な治療ですが、お口に合っていない入れ歯を使い続けることは、さまざまなトラブルの原因になります。合わない入れ歯を使うことで、以下のようなトラブルが考えられます。

・歯ぐきの痛み

・咀嚼し辛い

・入れ歯を使えなくなり、咀嚼機能が落ちる

・咀嚼機能が落ちることで、認知症などのリスクが高まる

まず、合わない入れ歯は歯ぐきに強い摩擦や圧力を与え、痛みや口内炎、炎症を引き起こしやすくなります。そのため食事がとても億劫になってしまうこともあります。また、噛み合わせのズレから顎関節に負担がかかり、顎の痛みや頭痛につながることもあります。

さらに、しっかり噛めないことで食事内容が偏り、栄養不足や体力低下を招く恐れもあります。長期間にわたり合わない入れ歯を使用すると、顎の骨がやせてしまい、入れ歯がさらに不安定になるという悪循環に陥るケースも少なくありません。

そしてもう一つ心配なことが、認知症です。合わない入れ歯を外して歯ぐきだけで食べることで噛む力が極度に低下し、脳への刺激が少なくなってしまいます。これは認知症のリスクが高まる恐れがあり、実際に認知症になってしまうケースも少なくありません。

このように、合わない入れ歯を使うことで、日常生活において様々な悪影響を受けやすくなるのです。

自分に合った入れ歯で美味しく食事しましょう

自分の口に合った入れ歯は、噛む力をバランスよく支え、痛みや違和感を軽減します。食事や会話が快適になり、生活の質の向上にもつながります。お口の状態は年齢や時間とともに変化するため、入れ歯も定期的な調整やメンテナンスが重要です。

入れ歯はお口の中の変化に伴い、どうしても違和感が出てしまうものです。「ちょっと入れ歯の調子が悪いな」と思ったら、速やかに歯科医院を受診しましょう。また今の入れ歯があっていない可能性もあります。最近では質の高い入れ歯も選択できますので、自分に合った入れ歯を手に入れることが大切です。

入れ歯は「作って終わり」ではありません。違和感を我慢せず、歯科医院で相談しながら、自分に合った入れ歯を使い続けることが健康への第一歩です。つまり健康な日常を送るためには、しっかり噛んで美味しく食事することなのです。

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むし歯・歯周病になってからでは遅い?予防で歯の健康維持を

自然な白さと美しさを追求する「セラミック治療」

「歯が痛くなったら歯医者に行く」多くの方が、今もこの考え方を持っているのではないでしょうか。しかし実際には、むし歯や歯周病は症状が出る頃にはすでに進行している病気です。気づいたときには歯を削る、場合によっては抜かなければならないそんな結果を防ぐために、今注目されているのが予防という考え方です。

お口の中に溜まる「プラーク」

私たちの歯の表面には、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌のかたまりが付着しています。これが時間とともに成熟すると、「細菌バイオフィルム」という強固な膜を形成します。このバイオフィルムは、台所の排水管にこびりつくヌメリのようなもので、通常の歯みがきでは完全に取り除くことができません。さらに、抗菌薬などの薬剤も効きにくいため、機械等を使った専門的なクリーニングが必要になります。

このプラークが蓄積することで、むし歯や歯周病といったお口のトラブルの引き金となるのです。むし歯や歯周病になると、痛みや不快感だけでなく、歯を失う可能性も高まってしまいます。こういった事態を防ぐために必要なのが、「悪くなる前に予防をする」という考えなのです。

予防の中心となる「PMTC」とは?

この予防歯科の中心となるケアが、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、専用の器具を使って行う歯のクリーニングのこと。毎日の歯みがきでは落としきれない汚れや細菌を、徹底的に除去します。

PMTCでは、歯の表面はもちろん、歯と歯の間や歯ぐきの境目など、むし歯や歯周病のリスクが高い部分まで丁寧にクリーニングします。細菌バイオフィルムを破壊・除去することで、むし歯や歯周病が発症しにくい口腔環境を整えることができるのです。また、PMTCは「歯をきれいにする」だけの処置ではありません。定期的に受けることで、

・むし歯の予防
・歯周病・歯肉炎の改善と予防
・歯質の強化
・歯本来の自然なツヤの回復


といった効果が期待できます。特に歯の表面がなめらかになることで、プラークが再付着しにくくなり、日々の歯みがきの効果が格段に高まるというメリットもあります。毎月通わなくても、3か月に一度、最悪でも1年に一度のPMTCや定期検診を受診することが望ましいと言えるでしょう。

むし歯や歯周病は、「治す」たびに歯の寿命を縮めてしまいます。一方、PMTCを中心とした予防ケアは、歯を削らず、抜かずに守るための処置です。今は痛みや違和感がなくても、将来の自分の歯を守るために、定期的なプロフェッショナルケアを始めてみませんか?

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ホワイトニングの歯磨き粉、本当に歯が白くなるの?

「ホワイトニング歯磨き粉を試してみたいけれど、本当に白くなるのだろうか」。そう感じたことのある方は少なくありません。日常的にコーヒーや紅茶、ワインを飲む習慣があると、ふと鏡を見た瞬間に歯の黄ばみが気になり始めるものです。最近は市販でもさまざまな種類のホワイトニング歯磨き粉が並ぶようになりましたが、市販のホワイトニング歯磨き粉で歯を白くすることはできるのでしょうか。

ホワイトニング歯磨き粉で白くなる?

まず結論からお伝えすると、ホワイトニング歯磨き粉は「歯の表面についた着色汚れ=ステイン」を落とす点では効果的です。コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素沈着には一定の改善が期待できます。しかし、歯の内部にある“元々の黄ばみ”を白くする作用はありません。歯そのものの色を明るく変えるためには、過酸化物を使用する歯科医院のホワイトニングが必要になります。そのため、ホワイトニング歯磨き粉は「本格的に白くする道具」というより、「白さを維持するための日常ケア」としての位置づけが最も適しています。

市販のホワイトニング歯磨き粉がステインに効果的なのは、含まれている成分が汚れに作用するためです。代表的なものには、ポリリン酸ナトリウムやピロリン酸塩が挙げられます。これらは着色汚れを浮かせて落としやすくする働きを持ち、使い続けることで表面のくすみが取れやすくなります。また、炭酸カルシウムや無水ケイ酸(シリカ)といった研磨剤は、物理的に歯の表面を磨いてステインを取り除く仕組みです。ただし、研磨力が強すぎる商品を長期間使い続けると歯の表面を傷つけ、かえって汚れが付きやすくなる場合もあるため、選ぶ際には注意が必要です。

一方で、薬用ハイドロキシアパタイトなどの成分は、歯の表面にできた目に見えない細かな傷を埋めて滑らかにする作用があります。表面がツルツルになることで汚れが再付着しにくくなり、結果として歯が白く見える効果につながります。このように、ホワイトニング歯磨き粉の「白くなる」という現象は、内部の色を変えるのではなく、表面を整えることによる視覚的な変化であると考えられるのです。

毎日のケアで歯の色をキープすることができる

このように、ホワイトニング歯磨き粉は“汚れを落とす、または付きにくくする”という方向でアプローチするアイテムです。歯自体の明るさを根本的に変えることはできないため、期待値を正しく持ったうえで取り入れることが大切です。
とはいえ、歯科ホワイトニングをした後の白さをキープしたい方や、日常生活での着色を予防したい方にとって、ホワイトニング歯磨き粉は非常に心強い存在です。毎日のケアで清潔感のある口元を保ちたい方にはぴったりでしょう。

目的によって変わる選択肢

白い歯を目指すには、何をどこまで期待するかによって選ぶべき方法が変わります。内部からしっかり白くしたいなら歯科ホワイトニング、普段の食生活によるステインを減らしたいならホワイトニング歯磨き粉。この違いを理解することで、より満足度の高いケアが実現できます。自分の目的に合わせて、無理なく続けられる方法を選んでみてください。

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将来後悔しないためにできることとは?

歯を残すために大切な歯並び

若い頃はそれほど意識してなくても、年齢を重ねるごとに歯を失ってしまうと、「若い頃から歯を大事にしていればよかった」と後悔することに繋がってしまいます。大切な歯を維持するために大切なこと、将来後悔しないためにできることはどういったことなのでしょうか。

高齢者の声から分かる「歯の大切さ」

日本の高齢者を対象とした調査では、「歯をもっと大切にすればよかった」「歯の定期検診を受ければよかった」という後悔の声が上位に挙がっています。実際に、歯は一度失ってしまうと二度と元に戻すことができない大切な身体の一部です。若いうちからのケアが将来の健康や生活の質に大きく影響することを、多くの方が実感している結果といえるでしょう。

これまで、多くの方は歯に痛みを感じてから歯科医院に行き、「削る」「詰める」「抜く」といった治療を受けてきたかもしれません。しかし、現代の歯科医療では、こうした治療中心の考え方から、「歯を失わないように、治療が必要にならない状態を維持する」予防中心の考え方へとシフトしています。定期的な検診やメンテナンスを行うことで、歯や歯ぐきの健康を長く保つことが可能になります。

予防治療がなぜ大切なのか

歯の健康を守る「予防治療」では、歯や歯ぐきの状態を定期的に確認し、健康を維持するためのサポートを行います。来院時には問診や口腔内検査を通して、歯や歯ぐきに異常がないかを確認し、必要に応じて早期に治療を行います。初期の虫歯や歯周病は、自覚症状がほとんどないことも多く、症状が出てからでは治療が複雑になりやすいため、定期検診が非常に重要です。早期発見、早期治療を行うことで症状の重症化を防ぎ、歯をできるだけ長持ちさせることに繋がります。

また、歯石除去やブラッシング指導などを通して、毎日のセルフケアの精度を高めることも可能です。毎日のセルフケアは、予防治療の最も基本的なことであり、文字どおり「自分で」お口の健康を守ることに直結するのです。

こういった予防意識を持つか持たないかで、将来の歯の残存数にも変化が起きると考えてよいでしょう。

お口の健康維持が、生活の質を守ります

お話したように、予防を重視することで、将来的に歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。定期的な検診は、痛みや不快感が出る前に健康を守るための手段であり、治療に伴う身体的・経済的負担を軽減することにもつながります。自分の歯で食事を楽しみ、快適に生活を送るためには、早めの予防と継続的なメンテナンスが欠かせません。歯の健康を守ることは、生活の質を守ることにも直結しているのです。

将来「あのときもっと歯を大事にすればよかった」と後悔しないためにも、今から予防意識をしっかりと身に付けていきましょう。

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お子さまの歯並び、早期相談でできることとは

お子さまの歯並びや咬み合わせの状態は、成長とともに大きく変化します。乳歯の段階では問題がなさそうに見えても、永久歯が生え始める6~7歳ごろから、歯が重なったり、すき間ができたりといった不正咬合の兆候が現れることがあります。こうした変化を早い段階で見つけ、適切に対応していくためには、「早期相談」がとても重要です。今回は、早期相談でできること、その必要性についてお話いたします。

お子さまの歯並びの早期相談、その目的とは?

早期相談の目的は、すぐに矯正装置をつけることではありません。むしろ、今後どのように歯や顎が成長していくのか、どのようなリスクがあるのかを見極めることにあります。定期的なチェックを行うことで、自然な成長を活かした最適なタイミングで治療を開始することが可能になります。

小児矯正には、主に「第一期治療」と「第二期治療」があります。第一期治療は、永久歯が生えそろう前の時期に行うもので、顎の成長をコントロールし、歯がきれいに並ぶための土台を整える治療です。たとえば、上顎が小さいことで歯が並ぶスペースが足りない場合には、顎を拡大して永久歯の萌出を助けることができます。この段階でバランスを整えることで、将来的に抜歯をせずに矯正できる可能性が高まります。

また、指しゃぶりや口呼吸、頬づえなどの悪習癖は、歯並びや顎の発育に大きな影響を与えることがあります。早期相談の中では、こうした生活習慣や癖の有無もチェックし、必要に応じて改善のアドバイスを行います。場合によっては、MFTと言われる筋機能訓練などを通じて、お口の周囲の筋肉を正しく使えるようにサポートしていきます。

保護者の方にとっても早期相談はプラス

早い段階で相談することのもう一つの利点は、保護者の方が安心できるという点です。矯正治療には「いつ始めたらいいの?」「費用はどれくらい?」「痛みはあるの?」といった不安がつきものですが、早期に情報を得ておくことで、将来の治療計画を立てやすくなります。実際に装置を使う必要がなくても、経過を観察しながら最適な時期を見極めることで、よりスムーズに治療へ移行できます。

お子さまの矯正治療は、むし歯治療のようにその日からすぐに行われるわけではありません。まずはかかりつけ医や専門医にしっかりと相談し、お子さまの治療にかかる費用や治療期間などをじっくりと考えるための時間を確保することができます。つまり、早期相談はお子さま自身と、保護者の方にとってとても大切なことなのです。

歯並びは見た目だけでなく、噛む・話す・呼吸するといった機能面にも深く関わっています。早期相談は、お子さまの「きれいな歯並び」だけでなく、「健康な成長」をサポートする第一歩です。気になる癖や歯の生え方があれば、定期検診のついででもかまいません。ぜひ早めにかかりつけ医や専門医へご相談ください。

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ほとんどの症例に対応できるワイヤー矯正の特徴とは?

日常の飲食による歯の着色はホワイトニングで一掃!

ワイヤー矯正は、矯正治療の中でも最も一般的な方法のひとつです。あらゆる症例に対応できますが、いったいどのような特徴があるのでしょうか。今回は、ワイヤー矯正のメリットとデメリットを中心にお話をいたします。

あらゆる症例に対応できるワイヤー矯正

歯は歯根膜という膜によって骨とつながっています。歯根膜には骨を吸収する細胞と新しく骨を作る細胞が存在し、常に骨の新陳代謝が行われています。ワイヤー矯正では、力を持続的にかけることでこの新陳代謝が起こり、歯が移動します。このため、マルチブラケット矯正はほとんどすべての症例に対応でき、複雑な歯並びや大きな噛み合わせの問題にも有効です。大きく歯を動かす必要がある症例、抜歯を伴う症例は、ほとんどの場合ワイヤー矯正となります。

 ワイヤー矯正のメリット

幅広い症例に対応可能

重度のガタガタ、出っ歯、受け口、過蓋咬合や開咬といった噛み合わせのずれなど、ほとんどすべての症例で適応できます。複雑な歯の移動もコントロールしやすいのが特徴です。

計画通りの精密な歯の移動が可能

ブラケットとワイヤーの組み合わせにより、個々の歯の回転や傾きも調整でき、歯並びの仕上がりを精密にコントロールできます。

長期的に安定した結果が期待できる

適切に治療を進めることで、後戻りのリスクを抑えながら、噛み合わせや歯並びの安定した改善が可能です。

ワイヤー矯正のデメリット

幅広い症例に対応ができること、仕上がりの完成度が高いことからからメリットの多いワイヤー矯正ですが、デメリットも存在します。

装置が目立つ

ブラケットとワイヤーは歯の表面に装着されるため、目立ちやすいのが最大のデメリットです。ただ最近では審美面が考慮されており、半透明のブラケットや白いワイヤーを使うことで、目立ちにくくする工夫も可能です。

装着時の違和感や痛み

治療開始直後やワイヤーを調整した直後には、歯に圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。しかし、これは歯が動き始めているサインであり、通常は数日で落ち着きます。

口腔ケアがし辛い

ブラケットやワイヤーは固定式のため、歯磨きが少し難しくなります。そのためむし歯や歯肉炎といったトラブルが起こりやすくなります。矯正期間中はフロスや歯間ブラシを活用した丁寧なケアが必要です。

治療期間が比較的長め

ワイヤー矯正の場合、治療期間は症例によって1年半から3年程度かかることがあります。ただし、正確に歯を動かすことで、将来的に噛み合わせが安定し、健康な口腔環境を維持しやすくなります。

しっかりと歯並びを治すために最適なワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、目立つ装置や初期の違和感などのデメリットはあるものの、複雑な歯並びを改善できる確実性の高い治療方法です。歯並びの乱れを正し、噛み合わせを整えることで、見た目だけでなく、むし歯や歯周病の予防、全身の健康維持にもつながります。

最近では目立ちにくいオプションが増え、治療中の見た目や日常生活への影響も軽減できるようになっています。ブラケットとワイヤーを使った矯正治療は、歯並びの悩みを根本から改善し、健康で美しい口元を手に入れるための信頼できる選択肢のひとつと言えるでしょう。ご自身の症状に合った治療法で、きれいな歯並びと健康なお口を手に入れましょう。

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ホワイトニングで白くできない天然歯の治療法とは?

矯正装置を付けると滑舌に影響する?

歯の色や形に悩みを抱える方の中には、生まれつき歯の色が茶色っぽく見える「エナメル形成不全」や、薬剤の影響で歯が変色してしまったケースもあります。一般的に歯を白くする方法として、ホワイトニングが考えられますが、歯の状態によっては、ホワイトニングの効果が得られないこともあります。見た目の改善を目的とした審美的修復の方法として「ラミネートべニア」があります。今回は、ラミネートべニアによる審美的修復についてお話いたします。

ホワイトニングで白くできない天然歯とは

ホワイトニングは天然歯、つまり被せものが入っていない歯に対し、効果を発揮します。ところが、エナメル形成不全の歯や、テトラサイクリンなどの薬によって変色した歯は、通常のホワイトニングでは十分な効果が得られない場合があります。被せものは人工歯なので白くできない、ということを知っておられる方は多いと思いますが、天然歯でも白くすることが難しいことをご存じの方は、案外少ないかもしれません。

ホワイトニングで白くできない天然歯の色を改善する方法とは?

ホワイトニングで白くできないなら、いったいどうすれば・・・と歯の色にコンプレックスを抱えてしまうことと思います。このように、ホワイトニングで白くできない歯の場合、セラミックを使った治療が選択肢として挙げられます。中でも「ラミネートべニア」は歯の表面を覆うことで、内側の変色や濃い色も隠すことが可能です。また、歯の形やすき間を整えることもできるため、見た目のバランスや歯列全体の美しさを高める効果があります。

ラミネートべニアとは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄い板を貼り付けることで、歯の色や形を整える治療法です。歯全体を覆うクラウンとは異なり、必要最小限の歯質のみを削るため、歯への負担が少ないのが特徴です。貼り付けるセラミックは非常に薄く、透明感や色合いの再現性が高いため、自分の歯の自然な色合いや質感を損なうことなく、白く美しい歯並びを実現できます。

ラミネートべニアのメリットとデメリット

治療は一般的に数回の通院で完了します。初回の診察で歯の状態を確認し、必要に応じて歯を薄く削る準備を行います。その後、歯の型を取り、セラミックのべニアを作製。完成したべニアを歯に接着することで、自然な色合いと美しい形を持つ歯が完成します。治療期間が比較的短く、見た目の変化がすぐにわかる点も多くの方に支持されています。

メリットとしては、自然な仕上がりで白さや形をコントロールできること、歯を大きく削る必要がないこと、そして比較的短期間で治療が完了することが挙げられます。一方で、ラミネートべニアは接着して使用するため、強い衝撃や噛み合わせによって欠けてしまうことがあります。また、保険適用外の自費治療となるため、費用面も検討が必要です。

デメリットもありますが、ラミネートべニアは、審美性を重視する方だけでなく、歯の変色や形で日常生活に自信を持てない方にとっても有効な治療法です。

ラミネートべニアはホワイトニングで白くできない歯の変色、コンプレックスを改善したい方にとって大きな選択肢となるでしょう。

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よく聞く「床矯正」って?子どもの歯並びにどのような効果があるの?

お子さまの歯並びの悪さは親御さんにとって懸念材料のひとつではないでしょうか。お子さまの歯並びを治す小児矯正にはいくつか種類がありますが、そのうちのひとつ「床矯正」があります。今回は、床矯正についてお話をしたいと思います。

子どもの歯並びが悪くなる主な要因とは?

お子さまの歯並びが悪いのは、いくつかの要因が考えられます。

  •  お口がポカンと開いている(口呼吸)

  •  遺伝(両親の歯並びの悪さ)

  •  指しゃぶりや長期間の哺乳瓶の使用

  •  やわらかいものばかり食べる食習慣

こういったことは、顎の成長や歯並びに影響を与える大きな要因であると言えます。

お子さまの歯並びを整えるための装置「床矯正」とは?

床矯正(しょうきょうせい)は、歯の裏側の粘膜部分に取り付ける「取り外し可能な矯正装置」です。見た目は入れ歯に似ていますが、目的は歯を動かし、生えるスペースを整えることにあります。装置は、歯の裏側にあたるプラスチックの床部分と、表面で歯を支える金属線で構成されています。さらに、床部分に埋め込まれたバネやネジを調整することで歯を少しずつ動かし、将来の永久歯が並ぶ環境を整えていきます。

床矯正は、主に乳歯や乳歯と永久歯が混ざっている「混合歯列期」に使用されます。永久歯に生え変わった後は、補助的な矯正装置や治療後の歯並びを安定させるための保定装置として用いられることもあります。

最大の特徴は「歯を抜かずに顎を広げられること」です。これにより、叢生と呼ばれるデコボコの歯並びを改善し、永久歯が少しでもきれいに並ぶための準備ができます。治療開始の目安は6~8歳頃で、犬歯が生える前に始めると、9~10歳までに治療を終えられるケースも多くあります。

床矯正で対応できる主な症状

床矯正は、以下のような症状に効果が期待できます。

  • 歯が生えるスペースが足りない

  • 上下の歯並びがデコボコしている(叢生)

  • 顎が出ているように見える(受け口・反対咬合)

  • 前歯が出ている(出っ歯・上顎前突)

  • 上の前歯で下の歯が隠れる(過蓋咬合)

  • 前歯の間にすき間がある(すきっ歯・正中離開)

このように、お子さまの歯並びや噛み合わせの乱れにはたくさんの症例があります。床矯正で対応できるかどうか、十分な検査等が必要になる場合もあります。

床矯正、気を付けるべき点とは?

歯を抜くことがなく、お子さまにかかる負担が少ない床矯正は、メリットが多く、小児矯正の中でも最もスタンダードな治療法とも言えます。しかし、床矯正にも気を付けるべき点があります。それは、「装着時間を守ること」です。床矯正装置はお子さま自身で取り外し可能ですが、装着時間が短いと効果が得られません。十分な効果を得るためには、1日14時間以上の装着が必要です。学校に行っているときも、給食やお弁当を食べるとき以外はできるだけ装着しておくことが望ましいです。つまり「自己管理」が必要な治療法なのです。まだ低学年のお子さまは、お友達の前で装置を付けたり外したりすることも、もしかしたら恥ずかしいかもしれません。また昼食後に装着し忘れてそのまま、ということも考えられます。

床矯正は、自己管理とともに、親御さんのサポートが欠かせません。特に睡眠時間を有効活用しながら、ご家族が一緒にサポートしてあげることが大切です。お子様の歯並びのためにも、是非親子でゴールを目指してくださいね。

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自然で美しい口元をつくるセラミックについて

歯を失ってしまったり、歯の色や形に悩みを抱えている方は少なくありません。従来の保険治療では「失った部分を補うこと」が主な目的でしたが、最近では「自然な見た目にしたい」「口元をより美しく整えたい」と考える方が増えてきています。
そのようなニーズに応える方法のひとつが、セラミックなどを用いたセラミック治療です。今回は、セラミック治療について詳しくお話をいたします。セラミックにするかどうか迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。

保険診療とセラミック治療との違い

単に欠損を補うのではなく、周囲の歯と調和する美しい仕上がりを目指すことができます。歯の色は一色ではなく、複雑なグラデーションで構成されています。そのため、保険診療で使えるプラスチック系の素材では、色の再現に限界があり、どうしても「人工物らしい印象」が残ってしまうことがあります。保険診療は、保険を使って「最低限の機能を回復させる」ということを目的にしているため、美しさを求めることはあまり期待できません。

一方、セラミックなどの自費診療で扱う素材は、自然な透明感や繊細な色合いを表現することが可能です。セラミックは耐久性に優れており、天然の歯に近い色や透明感を再現できる素材です。そのため患者さま一人ひとりの歯の色や質感に合わせてオーダーメイドで作製するため、違和感が少なく、より自然な口元に仕上げることができます。

適応となるケース

審美性の高い被せ物や詰め物は、さまざまなお悩みに対応できます。例えば、

・失ってしまった歯を自然に補いたい

・歯全体の色調を明るく、美しく見せたい

・年齢や歯並びの影響で歯と歯の間にすき間ができてしまった

・歯の一部が欠けてしまった

このような場合、セラミックの被せ物や詰め物だけでなく、ダイレクトボンディングという治療法が選択肢として考えられることもあります。ダイレクトボンディングは、歯科用の樹脂を直接歯に盛り足し、自然な色合いですき間や欠けた部分を修復する方法です。比較的短期間で治療が完了することもあり、見た目を整えたい方に適しています。

メリットと注意点

自費診療によるセラミック治療は、保険診療と比べて費用がかかる点がデメリットとして挙げられます。しかし、その分メリットも多くあります。以下に、セラミックのメリットをまとめてみました。

・自然な色合いで美しい仕上がりになる

・耐久性が高く、長期間使用できる

・表面がなめらかで、プラークがつきにくい

・変色や着色が起こりにくい

これらの特徴により、見た目の改善だけでなく、虫歯や歯周病の予防にもつながります。つまり、セラミックは「美しさ」と「健康」の両面をサポートできる治療法なのです。

審美性と機能を兼ね備えた治療法

歯の治療には「噛む機能を回復すること」と「見た目を整えること」の両方の側面があります。これまでは保険診療が主流で、機能回復が優先されることが多かったのですが、今では審美性も大切な要素と考えられるようになってきました。

セラミックなどの自費診療は保険診療と比べて費用はかかりますが、その分自然な仕上がりや高い耐久性を得られる治療法です。口元に自信を持ちたい方、より美しい笑顔を目指したい方には大変おすすめできる治療法と言えるでしょう。

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メタルタトゥーを改善するための選択肢とは?

神経を取った歯の変色はどうやって改善する?

治療した差し歯の部分の歯ぐきが黒っぽく変色してることはありませんか?これは「メタルタトゥー」と呼ばれる、金属の成分が歯肉や粘膜に沈着し、青黒く変色してしまう現象を指します。ここの歯ぐきの黒ずみが気になって、思い切り笑うことが出来ない方もいらっしゃることでしょう。今回は、メタルタトゥーを改善するための治療の選択肢についてお話いたします。

メタルタトゥーの原因とは?

歯科治療の歴史の中で、金属は長い間、詰め物や被せ物の素材として広く用いられてきました。保険診療で使用される銀歯(合金)や、強度を求めて使われる金属のかぶせ物などは、多くの患者様にとって身近な治療法といえるでしょう。しかし、これらの金属を使った治療には、見た目の問題だけでなく、思わぬ作用が存在します。その代表的なもののひとつが「メタルタトゥー」です。

特に、長年金属の詰め物や被せ物を使用してきた方に見られることが多く、歯肉の一部が刺青、いわゆるタトゥーのように変色してしまうため、このように呼ばれています。痛みや腫れといった自覚症状がない場合も多いため、健康面での直接的な害は少ないと考えられていますが、審美的な問題が大きな悩みとなります。

メタルタトゥーを改善できる可能性がある治療法とは

では、このようなメタルタトゥーを改善するにはどのような方法があるのでしょうか。根本的な解決には、金属を取り除き、代わりに体に優しい素材で治療を行うことが欠かせません。その中で注目されているのが、セラミックを用いた審美治療です。

セラミック治療の代表的な方法には、セラミッククラウン(被せ物)やセラミックインレー(詰め物)、さらにはジルコニアクラウンなどの高強度セラミックを用いた治療があります。これらを選択することで、従来の金属を一切使わずに治療を行うことができ、メタルタトゥーの原因となる金属成分の溶け出しを防ぐことができます。特に前歯の治療においては、見た目の自然さが重要視されるため、セラミックは最適な選択肢といえるでしょう。

また、セラミック治療は単に審美性を高めるだけでなく、歯肉との調和を取り戻す効果もあります。金属が使われているかぶせ物を装着していると、歯と歯ぐきの境目が黒ずんで見えることがありますが、オールセラミックであればそのような境界の違和感がほとんどなく、自然な口元を実現できます。

ただし、すでに沈着してしまったメタルタトゥーを完全に除去するのは簡単ではありません。場合によっては歯肉を外科的に切除し、新たに健全な歯肉を再生させる必要があるケースもあります。そのため、改善の程度や治療の方法は患者様の状態によって異なります。いずれにしても、まずは金属の被せ物をセラミックに置き換えることで、これ以上の進行を防ぎ、今後のリスクを減らすことが第一歩となります。

体にも優しい「メタルフリー」治療

さらに、セラミック治療には「金属を使わないメタルフリー」というメリットもあります。メタルフリー治療は近年注目されており、審美的な側面だけでなく、金属アレルギーといった体への影響を防ぐ点でも評価されています。口の中にある小さな金属が、全身の健康に少なからず影響を与える可能性があることがわかってきているため、健康志向の高まりとともにセラミックへの移行を望む患者様は年々増えています。

口元は人の印象を大きく左右します。金属の影響による歯ぐきの変色に悩んでいる方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。

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